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2006年05月09日
目からうろこ(後)
yellow
(前回の続き)
娘のデザートを取られたと知った妻は激怒して、わらびもちばばあ(yellow命名、以下わらび)
に文句を言ったが、わらびは「何のこと?」とそのまま食べてしまった。
ちょっとこれは・・・ストレートにいうと
バカなのか
と思った。
わらびだけではなく、一緒にいたわらび孫、わらび奥さんも一様に
「何が問題なの?」
という顔をしたのである。
妻も文句言いながら、相手の対応に正体をやっと察したらしく。
「これはヤバイ」という表情を浮かべながら座ってしまった。
その家族が帰った後、怒りの矛先を僕に向ける妻を尻目に
僕はこのシステムの問題点に思いをはせていた。
前回も書いたが、この回転寿司の注文システムは
別途注文する際に、各席に備え付けのディスプレイから
注文し、当該の席まで商品が流れてくるとセンサーが反応し、音が鳴って
ディスプレイに「注文の品がもうすぐ来ます」というお知らせがなる仕組み
である。
どうやら推測するに、注文品だけを普通に流すと、間違って取ってしまう
システムが前にあったので、鮮度を保つICタグをお皿に導入したついでに
組み込んだシステムのようだ。
しかし、画期的に見えたシステムにも落とし穴が存在したのだ。
確かに、注文品が近づいたらお知らせのブザーがなるというのは
普通のお客ならば必要十分である。間違いもなくなるだろう。
(鳴ったときとればいいのだから)
だが、このシステムは
(それでも間違った、あるいは意味を解さないお客さんが、注文品を
間違って、あるいは故意に取ってしまった場合)を
想定していないか、あるいは組み込めなかったのだ。
具体的に言えば、自分が注文していないものを取った際に
(それはあなたが注文したものではありません。間違っています)
という警告をお客に発して間違いや注文システムの意味を理解できない
場合にも対応しておけばよかったのである。
それでも更に取ってしまう場合には、店員に注意説明させるという
形をとることで、システムは完全に対応することになる。
普段システムを組む時に、当然使用方法を想定して入出力部分を
考え、使い勝手を工夫するが、ついついそのシステムを一番知っている
のは自分で、知らず知らずのうちに自分の方に基準を近づけてしまって
いる場合がある。
そういう場合には、当然自分が知っているから簡単に使えるという
ことを失念したまま組んでしまうことがあり、テストでも気付かない場合
実運用時になって、想定外の使われ方をして予期せぬ事態を引き起こしたり
一言「使いにくいね~」とか言われてしまう場合がある。
この場合、「常識」が果たして自分の「常識」なのか、相手の「常識」
なのかをもう一度検討して、勿論相手の「常識」を想定して
作業を進めていく必要がある。思い込みは厳禁である。
使いやすい、ミスのないシステムを作りたいのであれば「常識」「目線」
を相手に合わせることが何よりも必要で、それが正解なのだろう。
いくらこちらが「こんな簡単なこともわからないのか」などと思っても
相手にすれば「わからない」のが全てでそれ以上でも以下でもない。
観念的にはいつも思っていても、こういう形で気付かされるとは
思わなかった。まさに「目からうろこ」であった。
はまちを食べながらそう思った。
もっとも当該システムで追っかけているのは、普通は「お皿」の下のICタグだが
注文品の場合は、別の専用のお皿に注文品をのせるので、こういった事態を
防ぐには「専用のお皿の上から注文品が、指定した端末の近辺以外の場所で
取られた」という状況を把握する必要があり、これは結構お金がかかるだろうなあ
と思ったし、またこういったレアケースに対して投資するのは費用対効果の面から
良くないのも事実である。というか、こういう事態を想定するためには性悪説に
たたねばならず、難しいだろうなあというのが感想である。
それを除けば素晴らしいシステムだなあと思ったことを付言しておく
投稿者 yellow : 2006年05月09日 20:56
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